糖尿病の種類と原因

糖尿病は現在では発症原因によって分類されていて、大きくは1型糖尿病、2型糖尿病、特定の原因によるその他の糖尿病、そして妊娠糖尿病の4つに分けられます。

 

1、1型(インスリン依存型)糖尿病

インスリンを分泌する膵臓のランゲルハンス島のベータ細胞が破壊される結果おこる糖尿病です。原因は特定されていませんが、ウイルスの感染が引き金になることがあり、多くの場合症状は突然現れ、急速に悪化します。

例えば、おたふくかぜや風疹などを引き起こすウイルスが体に入り込むと、免疫機能がウイルスを撃退しにかかりますが、そのとき自分自身の組織に対しては働かないはずの免疫システムに異常がおこり(自己免疫と呼びます)、膵臓のベータ細胞を破壊してしまうのではないかと考えられています。

1型糖尿病でインスリンが枯渇してしまった場合には、生命を維持するためにはどうしてもインスリンを対外から毎日補給しなければなりません。このようにインスリン注射が絶対に必要なであることから、インスリン依存型糖尿病とも呼ばれていました。

1型糖尿病は、子供から青年期にかけて発症することの多い病気ですが、中年以降でもかかる可能性はあります。

 

 

2、2型(インスリン非依存型)糖尿病

日本人の場合、成人になってから発症する糖尿病のほとんどはこのタイプです。治療に必ずしもインスリン注射が必要でないことから、これまではインスリン非依存型糖尿病と呼ばれていました。最近では、子供や若い人にも増加しているのが問題となっています。

原因として、インスリンの分泌量が不測しているか、分泌されるタイミングが遅れる、あるいは量は十分でも効き方が弱くなるインスリン抵抗性があることがあげられます。

インスリンは、筋肉や脂肪組織などの細胞に血液中のブドウ糖を取り込ませる働きをしていますが、この部分での仕事がうまくいかない状態に、食べ過ぎや運動不足、肥満、ストレスなどの因子が加わると発病すると考えられています。

2型(インスリン非依存型)糖尿病の場合は、おもに食事療法と運動療法で血糖値の正常化を目指し、病状の進行具合によって経口血糖降下薬やインスリン注射などの薬物療法をプラスしていきます。

 

 

3、特定の原因によるその他の糖尿病

そのほか、遺伝素因として遺伝子異常が認められたものと、他の疾患にともなう二次性の糖尿病は、まとめて「特定の原因によるその他の型の糖尿病」に分類されます。

 

《1》遺伝素因として遺伝子異常が認められた糖尿病

・ベータ細胞異常に関わる遺伝子異常

・インスリン受容体異常などインスリンの作用紀行に関わる遺伝子異常

 

《2》他の疾患・病態にともなうさまざまな糖尿病(二次性糖尿病)

・膵臓病(膵炎、膵臓がんなど)

・内分泌疾患(末端肥大症、バセドウ病など)

・肝臓病

・薬物や化学物質によるもの(副腎皮質ホルモン、インターフェロンなど)

・感染症(先天性風疹症候群など)

・まれな免責学的異常

・遺伝的症候群(ダウン症候群など)

このなかで多い原因は薬剤の使用によるもので、特にステロイド剤は有名です。

 

 

4、妊娠糖尿病

妊娠中は、インスリンの作用を弱める働きをするホルモンが胎盤から多く分泌されます。そのため、耐糖能に異常をきたしやすくなります。

ブドウ糖負荷試験を行い、軽い耐糖響を与える可能性が高く、注意が必要です。

ただし、妊娠糖尿病の多くは一時的なもので、出産後は正常化しますが、数年後には本格的な糖尿病になるケースもあります。

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